甲子夜話 兎月夜に消する事

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兎月夜に消する事

 児謡に、兎兎何視てはねる、十五夜のお月さまを観てはねると云ふ。兎の月をを云ふにや。

 或云、兎を月下に置ば変じて水となると。なりや否。予若きとき、たはぶれに野兎を多く捕らして、籠に入れて、城内築山に月下一夜置て、翌朝見るに籠中に一つも居ず。今に不思議に思ふなり。又近頃聞く。浅草福井町に行弁とへる山伏あり。予が隠邸、隣宅の池の蛙鳴よき、三四つ取てかのる所にある三四尺なる水溜に放ち、逃去らざる為に竹簀をかけ、四隅に石をに置たり。明朝視れば蛙一つも居ずと。或人曰。蛙、和名かへると云は、其故地にの性あるゆゑなりと云ふ。さすれば浅草より本庄にやけん。

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