兎に関する俗信

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兎に関わる迷信や俗信・俗説など。

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俗信・俗説

※渡来のものも多数ありますが、日本の文献上に現れたものは国内のもの、と定義しました。尚、現時点では、私は本草綱目自体は未読ですので、出典に「本草綱目」と有る場合の多くは和漢三才図会にその旨記載されていたものです。ご了承下さい。

生態に関する俗説・迷信

兎には雄がなく、月を見て孕む
ロウヤ代酔編。本草綱目でも紹介されている。
兎は生殖器が表に現れるのが遅い事から雌雄の区別がつき難く、雄がないものと考えられた。
雄の毫を舐めて子を孕む(そして五月にして子を生む)
レイ海集など。本草綱目でも紹介されている。
雌の生殖器と肛門の間が狭い事から、同穴であるとも思われていた為、鶏などと同じと考えられてもいた(→この事も兎の助数詞が"羽"な理由と関連があるかもしれない)。
尻に九孔がある
古今注。本草綱目でも紹介されている。
これについては、前尾繁三郎著、十二支攷 第二巻で解説が為されている。
瞬きをしない
中国語に云う兎「明」の由来となっている。
大雨が続くと鼈になり、旱が続くと鼈は兎になる
本草綱目
ケイ惑星がくっきりしていなければ、雉が兎を産む
本草綱目

健康など

兎を(食べる)いじめると三ツ口の子が生まれる
特に、食に関しては妊婦を中心に、地域によっては女性一般についても云われる。全国的に広がっている。更に妊娠中は兎を見るのもいけないとする所も有る。
又、新潟県佐渡では三つ子を産む、とも云う。
香川県三豊郡では兎の絵柄の茶碗で幼児にご飯を与えると三ツ口になるとも。
岡山県川上郡では妊婦がこれを食すると手が4本ある子供が生れると云う。
妊婦が兎の肉を食べると安産になる
秋田県の一部で云われる。兎は山の神の使いとされ、山の神は安産である事を理由とするようである。
富山県や石川県では兎を安産の薬として服用していた所がある。
枕元に兎の絵を貼っておくと子供が夜泣きしない
新潟
月読神社の兎の小絵馬は眼病に良い
福岡

生活

兎を撃つと、その日は猟がない
三重県
また、兎を獲った時はその一部を山の神に捧げなければ山の神が怒るとも(高知)。
前述と同じく、兎は山の神の使いであるとの考えが広く伝わっており、縛り方や日付の禁忌も多数存在している。
天気
野兎の雪中の川越は雨
寒中に野兎が田や川端に出ると、厳寒が緩んで雨となる
山兎が騒ぐと空が荒れる
兎が顔をこすると雨
以上全て山形
兎が山から下りると自身になる(愛知、富山)
兎を月下に置くと必ず逃げる
これも広く云われた迷信で、日本の文献では甲子夜話「兎月下に消する事」が有名。

まじないなど

兎の足を持っているとお金が貯まる
千葉県。
昔は金粉を扱う者が、そのこぼれたものを掃いて集めるのに兎の足を使っていた事から。

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参考文献

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